歩行者の信号無視が原因の交通事故|過失割合はどうなる?
歩行者と自動車が交通事故を起こした場合、基本的に自動車の過失割合が大きくなります。
しかし、歩行者側の信号無視など、明らかな交通ルール違反があるケースの過失割合はどうなるのでしょうか。
本記事では、歩行者の信号無視が原因の交通事故での過失割合について解説します。
交通事故の過失割合とは
過失割合とは、その事故において双方にどれくらいの過失(責任)があるのかを数字で表したものです。
たとえば、自動車9:歩行者1であれば、数字の大きい自動車の方が過失割合が大きいことになります。
事故の当事者同士が過失割合を決めることになっていますが、実際は保険会社が事故の状況や過去の判例などを基にして決める場合がほとんどです。
過失割合によって賠償の金額が大きく変わってくるので、提示された過失割合が適正なのか慎重な判断が求められます。
歩行者の信号無視が原因の過失割合
歩行者が信号無視した場合の過失割合は、基本的に自動車3:歩行者7です。
世間一般では、信号無視した側が100%過失のように感じるかもしれません。
しかし、日本の交通ルールは歩行者が優先されるため、自動車の方が注意する責任があるとされます。
そのため、歩行者の信号無視が交通事故の原因であっても、過失割合が10にならないケースが多いのです。
さらに、歩行者が児童や高齢者であった場合は、自動車4:歩行者6、幼児や身体障がい者だった場合は、自動車5:歩行者5となり、歩行者保護の観点から自動車側の過失割合はさらに大きくなります。
他に考えられるケースは以下の通りです。
- 歩行者(赤)と自動車(黄色)の事故→自動車5:歩行者5
- 歩行者(赤)と右折車(青)の事故→自動車5:歩行者5
- 歩行者(横断歩道外)と自動車(青)の事故→自動車8:歩行者2
自動車は青信号であっても、前方注意義務や適切なブレーキ操作をする義務があることから、歩行者との事故で自動車側の過失がゼロになることは基本的にありません。
交通事故の内容によっては、過失割合に修正が入り、自動車側の過失割合が大きくなる可能性も考えられます。
まとめ
今回は、歩行者の信号無視が原因の交通事故での過失割合について解説しました。
歩行者の信号無視が原因の交通事故は、歩行者側が明らかに悪いと思われがちですが、歩行者保護の観点から、自動車側にも過失割合がつきます。
過失割合はそれぞれの交通事故の実情に沿って決定するため、判断が難しくトラブルになりやすいのが現状です。
交通事故の過失割合などでお悩みの方は、一度弁護士へ相談することを検討してみてください。
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基礎知識
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弁護士紹介
名城法律事務所 一宮事務所
所長 室田 真宏[むろた まさひろ]
愛知県立一宮高校卒業。高校時代はラグビーで県大会出場を果たすなど、青春をラグビー一色で過ごす。
高校卒業後は金沢大学法学部法学科に入学。在学中に交通事故の被害当事者になり、法律の大切さを実感。そのことがきっかけで、人々の暮らしを守る弁護士を志すようになった。
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- 経歴
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平成19年3月 名古屋大学法科大学院を卒業 平成21年9月 司法試験合格 平成22年12月 愛知県弁護士会に弁護士登録、名城法律事務所に入所 平成26年4月 一宮事務所を開設し、現在に至る
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- 弁護士活動等
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- 消費者委員
- 法律相談センター運営委員
- 研修センター運営委員
- 広報委員
- 名古屋弁護士投資被害研究会
- NHKラジオ「ラジオあさいちばん」複数回出演
- NHKラジオ「夕刊ゴジらじ」出演
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